ジーパンを買うだけの話(盛り上げ失敗版)

この記事は天狼院書店のライティング・ゼミ第三講を受講する前に書いた面白くない文章です。第三講を受講後に書き直した文章と比較してみて下さい。書き直したバージョンはこちらから読む事が出来ます。

 

濃い紺のジーパンが欲しいと思っていました。しかし私はあまり洋服を買いに行きません。そのため欲しいと思っている洋服を手に入れられる事は滅多にありません。そんな私がGWに名古屋に帰省した際に偶然ジーパンを購入する事ができました。良い買い物は合コンのようだと感じたのです。

名古屋で高校の同級生と久しぶりに食事をした帰りにおしゃれなお店を見つけました。時間が遅かったのでその時にはすでに閉店していたので翌日行ってみました。

そこは以前スーパーマーケットだった場所を改装していくつかのショップとカフェとイベントスペースが併設されている所でした。カフェでコーヒーを飲みたかったのですが、満員だったので予約をして他のお店を回る事に。ガラス製品のギャラリー、Tシャツのイベントと見て回り、BATHHOUSEというお店に入りました。

BATHHOUSEはインテリア雑貨をはじめとした、さまざまなデザイン商品、ジャンルや地域も限定せずに独自の感性のもと幅広い商品を取り扱っているお店とで、そのほか、ヴィンテージ品や古書なども取り扱っているそうです。

パッと見ではそんなに興味をひかれる物はありませんでしたが、店員さんが色々説明してくれました。この店員さんは観光ガイドのような人でした。ポップな色のマグカップは数十年前の瀬戸物でアメリカ向けに海外のデザイナーがデザインして輸出された物で、アメリカで売れ残っていた物を逆輸入してきたであるとか。琥珀色の小さなスプーンやフォークはカンボジアの水牛の角と骨で作られた物で一つとして同じものは無いなど。商品1つ1つの背景を説明してくれて商品の魅力を教えてくれます。こういう説明をされると商品に興味がわき購買意欲を刺激されます。

そのお店にジーパンも置いてありました。いくつか商品を説明してもらった後だったのでこのジーパンも何か意味のある物なのかと興味を持ちました。ポケットのところに『Levi Strauss & Co』と書いてあったのですが、ジーパンに詳しくないので『Levi Strauss & Co』が何なのかが気になります。店員さんに説明してもらおうと思ったところで、予約していたカフェに呼ばれたのでコーヒーを飲みにお店を離れました。

コーヒーを飲んでいる間もさっきのジーパンが気になって仕方ありません。『Levi Strauss & Co』を調べてみるとリーバイスの事だと分かりました。リーバイスなら知っています。スティーブ・ジョブズはいつもリーバイスの501を履いていたという逸話を聞いた事があり、興味を持っていました。更に調べてみるとリーバイスのジーパンは現在ではアメリカでは作られていません。2004年にアメリカ工場は閉鎖なったそうです。それを知るとがぜんアメリカで作られたリーバイスが欲しくなってきました。

コーヒーを飲み終わってBATHHOUSEに戻ってジーパンについて説明してもらいました。説明によると、アメリカ製にこだわっているが、ヴィンテージまで行くと高すぎるので、アメリカ生産が終わる少しくらい前のジーパンを手ごろな価格で扱っているという事です。まさに今の私が求めている物ではありませんか! 

物としては良さそうですが、問題はサイズ。私はウェストが細く太ももが太いというパンツ泣かせボディなのです。欲しいパンツがあってもウェストで合わすと太ももがきつく、太ももで合わせるとウェストが余るという事が多々あります。試着してみるまで油断はできません、ダメ元で試着させてもらいました。

色も薄い水色から濃い紺まで色々ある中で、欲しいと思っていた濃い紺のジーパンを試着させてもらいました。そうしたら、なんという事でしょう! 私のパンツ泣かせボディにもピッタリではありませんか! 長さも裾上げが必要だと面倒だなと思っていたのですが、ちょうどスニーカーのかかとが隠れるくらいで裾上げが必要ありません。私にとって既製品でこんなにピッタリサイズが合うパンツは滅多にないのです。鏡で立ち姿を見てとても気に入ったので、購入する事に決めました。

家に帰って調べてみるとちょうど25年前に作られたジーパンである事が分かりました。私が18歳の時にアメリカで作られたジーパンが今日本で私が履いているというのは不思議な感じです。これから大切に使って育てていこうと思います。

合コンに行って、一期一会でその場に集まった人たちの中で、自己紹介で興味を持った子と話してみたら相性も良いという事がありますよね。そういう子に思い切って連絡先を交換しておかないと後悔します。今回私は偶然入ったお店で、商品説明でぐっときて、サイズもピッタリだったのでためらわずに購入を決めました。合コンでも買い物でもときめいた相手には後悔の無いように対応しましょう。

 

天狼院書店のライティング・ゼミ第三講を受講して書き直したバージョンはこちら

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