「ねぇ、見て、マリオの世界が描かれたのだけど!」マリオ好きのかべちゃんが興奮していた。画像生成AIでバームクーヘンを描かせたら、なんとキノコが沢山生えたマリオの世界が描かれたというのだ。最近我が家では色々な生成AIで楽しんでいる。
私が生成AIに興味を持ったのは4月から通っているライティングゼミがきっかけだ。隔週で通っているライティングゼミで講師の三浦さんが「ちゃっとじーぴーてぃー」「チャットジーピーティー」「ChatGPT」と耳にタコが出来る程言っているのだ。ある週の講義の後に生成AIの概要を話してくれるという事で聴いていく事にした。そこで目の当たりにしたのは今まで見た事の無い事象で衝撃的だった。生成AIを使えるようにならないと時代に取り残されるかもと思える程の内容だった。その後、1日でAIの最先端を知るという講座があったのでそれも受講した。
我が家でChatGPTを初めて使ったのは残り物のレシピを考えてもらう事だった。何故かやたらと油揚げが余っており、どうにか油揚げを消費出来ないものかとレシピを考えてくれてとChatGPTにお願いしてみた。そうしたらスラスラと3つもレシピを考えてくれた。他の残り物の情報を与えると組み合わせで考えてくれてどれも美味しそうだった。
次にやってみたのは旅行の計画を立てる事だった。8月に島根に旅行へ行く事になっていたので旅行の計画をChatGPTに考えてもらおうと思ったのだ。まずは泊まる所を探す事にした。島根には玉造温泉という温泉街がありそこに泊まってみたいと思ったので玉造温泉でおすすめの温泉宿を探してもらった。5つほどの宿がアピールポイントと共に紹介された。具体的な場所や値段を調べようと思い、紹介された宿を調べてみたが、どの宿も存在しなかった! 非常にそれっぽい名前の宿でアピールポイントもとても魅力的なのに存在しないのでは泊まれない。何度やっても実在の宿が紹介されなかった。この経験でChatGPTの言う事をそのまま信じてはいけないという事を学んだ。
かべちゃんが画像生成AIに興味があるという事で画像生成にも挑戦した。私もかべちゃんも絵は全然描けない。しかし、以前からこんなキャラクターを作ってみたいと話していたキャラクターがいた。その名も『ちくわチワワ』だ。ちくわとチワワの語感が似ているのでくっつけたら面白いキャラクターになるのではないかというアイディアだ。ベースはチワワで胴体がちくわ。アイディアはあるが、絵が描けないのであきらめていたが、画像生成AIがあれば生み出せるのではないかと期待が高まった。
『ちくわチワワ』の見た目を文章で表現し、それをMidjourneyという画像生成AIに描かせてみた。その結果、期待した『ちくわチワワ』とは全く別のそもそも犬ではない物が描かれた。何故だと思い、チワワを描かせたらちゃんと描かれた。次にちくわを描かせたら女の子が描かれた! Midjourneyはどうやらちくわを認識していない事が分かった。そこからMidjourneyにちくわを描かせる戦いが始まった。ちくわに似た美味しそうな食べ物は描かせられたが未だにちくわを描かせる事は出来ていない。ちなみにドーナッツは認識しているようで、チワワとドーナッツを組み合わせた『ドチワッツ』は描く事が出来た!
さらに今日試したのはChatGPTの新機能『Code interpreter』だ。どんな物かを調べたらデータを解析するプログラムをChatGPTが作ってくれるという物らしい。
ちょうど投資先の銘柄を探そうと売上や利益を調べたデータが手元にあったのでそれをChatGPTにアップロードしてみた。試しに「3期分の利益率を計算して」とお願いしたら、利益率の計算方法を確認したうえで計算が始まった。「売上のデータにカンマが入っていたのでエラーになりました」と出た後に、カンマを取り除いて数値変換してから勝手に計算をやり直してくれた。自分でエラーを解消する事に驚いた。「時価総額が少なくて、増収率が大きい企業のランキングを作成して」とお願いした時には「時価総額と増収率は単位が異なるのでそれぞれ正規化してからランキングしてはどうですか?」と提案までしてくれた。提案も出来てプログラムも作れるなんて凄いなと感心した。
私達が生まれたての赤ちゃんだった時、世界は驚きの連続だったと思う。見る物全てが新しく、そこで試行錯誤する事で成長した。現在の生成AIの世界では私達は生まれたての赤ちゃんだ。出てくる結果は予想外の結果で驚く事ばかりで、見ていてとても面白い。自分が求める結果を得るために試行錯誤の連続だ。しかも日々新しい機能が追加され、そのたびに新たな試行錯誤が続く。
時代が大きく変わろうとしているが、その技術の最先端を身近に触る事ができる。これはとてもすごい事で面白い事で幸せな事だと思う。皆さんも一緒に生成AIの世界で赤ちゃんからやり直してみませんか?