富山旅行でどうしても手に入れたかった銘菓

旅行

「え、売っていないのですか?」「今、店に在庫は無いですね。本日は仕入れていないようです」富山駅のセブンイレブンで繰り広げた会話である。

先日、両親と富山旅行に行ってきた。計画を立てているなかでどうしてもお土産に欲しいと思ったのが、林盛堂の『おわら玉天』である。唯一ガイドブックに付箋を貼ってチェックしていたお土産だ。今回の旅路では林盛堂本店のある八尾には行く予定が無かった。その為、富山駅のお土産屋さんに無いか探していたのである。

3泊4日の旅程の2日目に富山駅に寄るタイミングがあった。改札近くのお土産屋さんには林盛堂ではない玉天が、駅にある富山のセレクトショップ『きときと市場とやマルシェ』には林昌堂の『くろみつ玉天』は売っていた。しかし、お目当ての林盛堂の『おわら玉天』は売っていない。

あきらめかけていたが、飲み物を買おうと立ち寄ったセブンイレブンに売っていた。駅のコンビニにはお土産も売っているのだ。せっかく見つけたので6個入りを1つ購入した。その夜、早速食べてみた。美味い! これは自分の家用のお土産に買って帰ろうと決意した。

最終日。新しく買うつもりでいたので封を開けた玉天は両親にあげた。車で来ていた両親と富山駅で分かれ、早速セブンイレブンに行って探したが売っていない! コンビニはいつも同じ商品が並んでいると思い込んでいたので売っていない事があるとは思ってもみなかった。店員さんに聞いたが今日は仕入れていないとの事。まさか売っていないとは。こんな事なら両親にあげずにもらっておけば良かったと思ったが後の祭りである。

仕方無く、富山の街を観光する事にした。私たちが旅行の計画を立てる時、『d design travel』というガイドブックで計画を立てる。富山にはこのガイドブックを作って売っている『D&DEPARTMENT』がある。その『D&DEPARTMENT』で林盛堂の『おわら玉天』が売っている場所を聞いてみた。

「富山駅の『きときと市場とやマルシェ』の中央くらいに売っていたと思います」残念、それは欲しいやつではない。「う~ん、シックのととやまにも売っていたかな?」ナイスな情報! ニッチな情報は地元の人に聞くのが一番である。

富山駅の南側をぐるりと観光した。一通り観光した後、駅に戻ろうとしたところにちょうど路面電車が来たので飛び乗った。終点の富山駅の1つ前で降りて教えてもらったシックへ。1階に『ととやま』はあった。『ととやま』は「街ととやま」「人ととやま」「物ととやま」をコンセプトにしたアンテナショップである。

銘菓のコーナーを探してみたが売っていない。あきらめる前に店員さんに聞いてみようとレジの方へ行ったらショーケースの中にあるではないか。喜び勇んで「これ、下さい!」と注文したら「ありません」と返された。

ガクっ。あまりのショックに無言で引き返そうとしたその時、「この6個入りは売っていませんが、そちらに2個入りは売っています」「!?」案内されたところに確かに2個入りが売っていた。あきらめかけていたので喜びもひとしおである。無事、自分の家用の『おわら玉天』を手にして帰路についた。

6個入りだと可愛い箱に入っている。箱も欲しかったが仕方がない。個包装のデザインは6個入りも2個入りも同じ棟方志功のデザインだ。包装紙にも味があって良い。包装紙を開けると黄色い立方体が現れる。立方体の銘菓というのも珍しい。半分に割ると中は真っ白。ふわふわで溶けるような食感の淡雪羹。見た目も味も他ではお目にかかれない富山の銘菓、林盛堂の『おわら玉天』。富山に行った際には是非お土産に。

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