「趣味は歯磨きです!」これは高校1年の時の友達の自己紹介だ。変わったヤツだなっと思っていたがいきなり黒板に自分の名前を書き出して自己紹介した自分もなかなかの変わり者だったと思う。あれから25年以上の付き合いになるので変わり者どうし気があったのであろう。
私はいつまでも自分の歯で食事をしたいと考えている。そうなると日々の歯磨きはとても大切だ。歯磨きに欠かせない道具と言えば歯ブラシだ。長年歯を磨いてきた中でお勧めしたいと思えた歯ブラシが2つある。今日はその2つをご紹介したいと思う。
1つ目は歯ブラシ界のフィットカットカーブと勝手に名付けたthree hornsの『アダムアンドイブ』だ。『フィットカットカーブ』はプラス株式会社のはさみだ。切っている間は常にキレる角度を維持するという優れものだ。つまり角度にポイントがあるのだ。
『アダムアンドイブ』を見てもらうと分かる通り変わった形状をしている。まずブラシの形状が先端にいくにつれて細くなっている。そのブラシから毛が斜めに生えており、その毛は端が低く中央が高くなっている。色々な角度から見て様々な三角が出来上がっている。この三角の集合が歯を磨くときに隅々まで磨くのにとても役に立つ。
まずブラシの形状が先端に向けて細くなっている事で口の奥まで届きやすい。次に毛が斜めに生えていることで奥の奥まで磨くことができる。毛は中央が高くなっている事で歯や歯茎への接地面積が少なく歯と歯の間まで磨くことができる。接地面が少ないので歯茎と歯を意識的に磨き分ける必要があるが、意識的に磨き分ける事でしっかり磨くことができる。
『アダムアンドイブ』はグッドデザイン賞も受賞しており見た目も可愛らしい。歯ブラシのセンターラインに色々なカラーがあるので家族で使い分けるにも適している。歯科衛生士がお勧めする歯ブラシということでホームページには詳細な紹介が載っているので気になる方はそちらも見て見て下さい。
次に紹介するのはブラシの平野の『馬毛の歯ブラシ』だ。歯ブラシの毛と言えば「ナイロン」と「飽和ポリエステル樹脂(PBT)」が一般的だがブラシの平野の歯ブラシは馬毛なのだ。流石はブラシの専門店! 馬はジビエで人気の食材、歯ブラシ界のジビエと言っても過言ではないだろう。
『馬毛のは歯ブラシ』は『アダムアンドイブ』とは異なり至ってシンプルな見た目だ。白い歯ブラシにきれいな長方形に馬毛が植毛されている。サイズは普通と小さめがあり、形がシンプルなので口の小さい人は小さめを選ぶのが良いだろう。
さて、馬毛だから何がいいのかと言うと毛が乱れないのと、歯に優しいの2点だ。ブラシの平野は基本的にお店には置いてない。デパートなどの催事で売り場が設けられてブラシの平野の方から購入するのが基本となる。
最初購入する際に毛が乱れることが無いと説明されましたが、本当かなっと疑っていた。しかし、数年間使い続けて一度も毛が乱れたことがない。普通の歯ブラシだと毛が乱れてきて交換することになるが、『馬毛の歯ブラシ」はそういうことが無いのだ。
では永遠に使い続けられるかと言ったらそうでは無い。毛が乱れない代わりに毛が短くなっていくのだ。最初はきれいな平面だった毛先が私の場合はだんだんと中央が凹んでいく。凹みが激しくなるときれいに磨けなくなるので交換することになる。馬毛が歯よりも柔らかいために磨いているうちに毛が短くなっていくのだ。つまり歯に優しい。
私は『馬毛の歯ブラシ』を使うまでは歯ブラシの毛が短くなるという経験をしたことが無かった。最初交換したときにはこんなにも毛が短くなるのかと驚いた。逆に言うと今まで使っていた歯ブラシは歯よりも硬い素材なので短くならなかったのだ、つまり歯に負担がかかっていたのではないかと考えた。歯の方が削れていたのではないかと心配になった程だ。
最後に『馬毛の歯ブラシ』を初めて使った時の感想をご紹介する。歯の表面が驚くほどツルツルになって感激した。歯磨きで感動したのはこの時が初めてだったかもしれない。是非皆さんにも体験して欲しい、この感動を共有したい。
ちょっと変わった2つの歯ブラシをご紹介した。1つはグッドデザイン賞も受賞したおしゃれで磨きやすさを追求した『アダムアンドイブ』。もう1つは無骨ながら歯に優しい『馬毛の歯ブラシ』。
いつまでも自分の歯で食事ができるということは健康を維持する上でともて大切なことだ。その歯を維持するために毎日行う歯磨き。毎日行うことなので道具の力はとても重要だ。あなたも道具の力を借りてきれいに磨いてみませんか?