「え、それじゃせっかく結んだ縁が切れてしまうじゃないですか!」島根旅行では真っ先に木綿街道へ行くべき納得の理由を知った時の私の反応です。木綿街道はとても良い所でしたので、お勧めポイントもご紹介します。
8月の終わりに島根に3泊4日の旅行に行きました。朝一の飛行機で出雲縁結び空港についてレンタカーを借り、まず向かったのは『木綿街道』です。車で20分くらいなので遠くはありません。
木綿街道交流館近くの有料駐車場に車を停めました。有料駐車場と言いつつゲートがある訳でも人がいて集金する訳でもありません。ただ箱がおいてあって300円入れる方式でした。人を信じている感じがほっこりします。
まずは木綿街道交流館で情報収集です。木綿街道の地図をもらって、だいたい400mの街道沿いに色々なお店やナマコ壁の街並みが続いていると教えてもらいました。『木綿街道探訪帖』という冊子によると様々な体験もできるようです。
暑かったのと朝一で少しお腹が空いていたので醤油アイスが食べられる『岡茂一郎商店』へ。醤油アイスは薄い茶色で甘じょっぱい感じ、塩キャラメルの醤油版と言う感じで美味しかったです。
食べている間、女将さんが醤油の説明をしてくれました。『さしみ醤油』と言われたのでたまり醤油の事かと思ったのですが、『再仕込み醤油』の事らしいです。島根の優しい方言が耳に心地良く、再仕込み醤油を食べてみたくなりました。
醤油から一式飾りの話へ。一式飾りとは陶器の器を穴も開けず接着剤も使わずに組み合わせて人形を作ると言う民俗芸術らしいです。
言われてみたらお店の中にある日本人形だと思っていた物はお猪口や箸置きの組み合わせで作られているではありませんか! 話を聞かなかったら全く気づきませんでした。
お店の外にも大きな一式飾りがあり、醤油の仕込みをしているところが表現されていました。顔が壺でできていて、じっくり見ると趣深いです。この後、木綿街道を往復したが至るところで一式飾りを目にし、最初に一式飾りを知ることが出来ていたので楽しめました。
岡茂一郎商店を後にして木綿街道を進んで行くと『絵はがき屋さん』がありました。ここは大量の絵葉書が飾ってあるが売る人がいません。100円を入れて1枚もらって帰る方式で、駐車場と同じで人を信頼する姿勢が気持ち良いです。木綿街道を描いた1枚を購入しました。
絵葉書屋を後にして進んで行くと今度は『酒持田本店』という造り酒屋さんがありました。出雲はさすが神々が集まる場所でお酒の神様を祭る神社があると教えてもらいました。その名も『佐香神社』。読みの「さか」から「さけ」になったという説もあるそうです。
その佐香神社の名を冠した佐香錦という酒米を使った『ヤマサン正宗|佐香錦』という純米吟醸を紹介してもらいました。旅行の初日で荷物が増えると思いその場では買えませんでしたが、道中ずっと気になっていたので帰りに空港で買いました。
酒持田本店の向かいには『trattorìa 814』というイタリアンのお店がありました。お店の人に聞いたら11:30から予約できると言われたので予約しました。11:30にお店に行ってみると既に行列ができていました。人気店のようで、飛び入りで予約出来たのは運が良かったようです。
前菜、パン、メイン、スイーツのコースでランチタイムは11時30分-13時と13時-14時30分の2部制との事でした。どの料理もとても美味しかったです。ランチの詳細は別の記事で紹介したいと思います。
更に進んで行くと『來間屋生姜糖本舗』という生姜糖の店がありました。生姜糖を食べた事が無かったので、試食させてもらいました。口に入れると砂糖の甘味が口に広がり、最初はほんのり生姜の風味だったのが、次第にしっかり生姜の風味になっていきました。寒い日は身体が温まって良さそうです。
お次は『吾郷屋』というノート屋さん。手作りのノートを売っている。オーダーメイドでノートを作ってもらう事も、体験でノートを作る事も出来るようだ。ノートと言っても紙の違いで書き心地が全然違って面白い。朱色の表紙で無地のノートを一冊購入した。さて、何を書こうか。使って行くうちに馴染んでくるそうなので育てて行く楽しみがありそうだ!
さて、木綿街道の最後は『宇美神社』です。ここはなんと縁切りの神社なのである。縁切り? と不思議に思われるかも知れませんが、出雲大社は言わずと知れた縁結びの神社です。良い縁を結ぶ前に悪い縁を切っておく事でご利益が増という寸法です!
良い縁を結ぶために悪い縁を切る! これこそが島根旅行では真っ先に木綿街道へ行く事をお勧めする理由です。間違っても出雲大社で結んだ縁を宇美神社で切ってしまわないように島根旅行では回る順番にご注意を!
ここで紹介した以外にも様々な体験が出来るようですし、一棟貸しのお宿もあるようです。体験の予約をしっかり入れておけば木綿街道だけで一日中楽しめます。島根に来た際にはぜひとも木綿街道を楽しんで欲しいと思います。